起立性調節障害(OD)っ子の高校進学の悩み
小中学生で起立性調節障害(OD=Orthostatic Disregulation)という病気を発症すると、高校進学が1つ大きな心配事になります。
義務教育の小中学校では出席日数が足りなくても卒業できますが、全日制高校では留年や退学となるからです。
そんな時、有力な進学先の選択肢のひとつとなるのが、全国的に増えている通信制高校です。全日制高校へ進学後に発症して通学が困難になっている人にも、転入先として有効です。
通信制高校は、主に自宅でのインターネット学習などの通信教育をベースとしていて、登校日が年間5日程度から週5日と、学校やコースによって自由度が高く、全日制のように毎日、朝から夕方遅くまで時間に縛られることなく高校教育を受けることができるのが利点です。
集団が苦手な子や、スポーツなど特別な活動・勉強をしたい子、そして午前中に体調が悪いことが多いODっ子達には、事情に合わせた学校選びや時間割の組み方ができますし、一考の価値があると言えるでしょう。
通信制高校を卒業する頃には体調もよくなり、大学に進学するODっ子もいます。
こんなに沢山ある通信制高校。各地で合同説明会
今、通信制高校の合同説明会が各地で開かれています。
会場では、各専門家による講演、パンフレット設置、20~30校の通信制高校の個別相談ブースなどがあります。
最近、診断が降りる子どもが増えている起立性調節障害(OD)に焦点を当てた企画も予定されています。
【10代の起立性調節障害進路支援フォーラム】
東京・秋葉原 2018年10月27日(土)
https://www.stepup-school.net/event_OD/
大阪・兵庫などでは【起立性調節障害(OD)家族の会~Snow~ による相談コーナー】がある会場もあります。
兵庫・三宮 2018年11月17日(土)
https://www.stepup-school.net/soudankai/soudankai_hyogo.html
大阪・梅田 2018年11月25日(日)
https://www.stepup-school.net/soudankai/soudankai_osaka.html
この相談コーナーでは、子どもが患者だった経験を持つ、家族の会の運営スタッフが、起立性調節障害への理解や対応についての相談に応じたり、保護者の不安な気持ちや悩みの聞き役をしてくれます。(医療的なアドバイスはありません。)
10月7日に開催された大阪梅田会場でも、大勢の保護者が相談に訪れていました。
親世代にはなじみの薄い通信制高校ですが、現在、全国には公私立合わせて約250校あります。
起立性調節障害のお子さんが、回復を待ちながらゆっくり自分ペースで学べる進路のひとつとして、考えてみるのもいいかもしれません。
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