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医療費が1割負担に軽減「自立支援医療制度」

2023/08/22

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医療助成や福祉サービスの情報は「自分から取りにいかないと手に入らない」とよく聞きます。国の制度で、医療費が通常1割負担に軽減されるという制度があるのでご紹介します。てんかんや先天性心疾患など、多くの疾患や障害が対象となっているので、要チェックです。

「心身の障害を除去・軽減する為の医療」に助成

自立支援医療制度の対象で、OMUSUBI読者のみなさんに関係しているのは、以下の2つです。

・精神通院医療(精神疾患の治療)
・育成医療(18歳未満の子どもの身体的な障害の治療)

では、それぞれ具体的にどんな疾患や障害が対象となるのでしょう。

精神通院医療:てんかんや発達障害など

対象となる医療疾患は以下です。(厚生労働省HPより)

(1)病状性を含む器質性精神障害(F0)
(2)精神作用物質使用による精神及び行動の障害(F1)
(3)統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害(F2)
(4)気分障害(F3)
(5)てんかん(G40)
(6)神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害(F4)
(7)生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群(F5)
(8)成人の人格及び行動の障害(F6)
(9)精神遅滞(F7)
(10)心理的発達の障害(F8)
(11)小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害(F9)

 ※OMUSUBI注:Fコードは、世界保健機関(WHO)が作成した分類

育成医療:口蓋裂や先天性心疾患、停留精巣など    

育成医療の対象となる障害と標準的な治療の例 (厚生労働省HPより)

(1)視覚障害・・・白内障、先天性緑内障
(2)聴覚障害・・・先天性耳奇形 → 形成術
(3)言語障害・・・口蓋裂等 → 形成術
        唇顎口蓋裂に起因した音声・言語機能障害を伴う者であって、
        鼻咽腔閉鎖機能不全に対する手術以外に歯科矯正が必要な者
        → 歯科矯正
(4)肢体不自由・・・先天性股関節脱臼、脊椎側彎症、くる病(骨軟化症)等に対する関節形成術、関節置換術、及び義肢装着のための切断端形成術など
(5)内部障害
<心臓>・・・先天性疾患 → 弁口、心室心房中隔に対する手術
       後天性心疾患 → ペースメーカー埋込み手術
<腎臓>・・・腎臓機能障害 → 人工透析療法、腎臓移植術(抗免疫療法を含む)
<肝臓>・・・肝臓機能障害 → 肝臓移植術(抗免疫療法を含む)
<小腸>・・・小腸機能障害 → 中心静脈栄養法
<免疫>・・・HIVによる免疫機能障害→抗HIV療法、免疫調節療法、その他HIV感染症に対する治療
<その他の先天性内臓障害>
 先天性食道閉鎖症、先天性腸閉鎖症、鎖肛、巨大結腸症、尿道下裂、
 停留精巣(睾丸)等 → 尿道形成、人工肛門の造設などの外科手術

申請先は市町村の窓口

まずは主治医に、お子さんの病気がこの助成の対象になるかどうかを尋ねてみてください。

そして、この医療助成の申請先は市町村です。必要な書類等については、お住まいの自治体の福祉関係の窓口で確認してくださいね。

厚生労働省 自立支援医療制度についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/index.html

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