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髪を寄付する!ヘアドネーション【体験談】

2019/05/02

  • 体験談

自分の髪を伸ばして、切ったものをウィッグ用に寄付する「ヘアドネーション」がひとつの社会貢献として広がりつつあります。

ヘアドネーションで作られたウィッグは、日本では脱毛症などの病気や、抗がん剤治療などで頭髪に悩みを持つ18歳未満の子ども達に無償で提供されています。

OMUSUBI事務局では、3名のスタッフ(F,K,Iさん)が経験しています。

ヘアドネーションをしてみようと思っている人への参考に、経験談を集めました。

 

髪を寄付するまでのプロセス

【Q.1】 美容院はどうやって探しましたか。

F: 行きつけ店がなかったのでカットする段階で近所の美容院に、対応してもらえるかを確認してから予約しました。

これまでに数人対応されたことがあるそうで、快く受け入れてもらえました。

K,I: いつもの美容院で相談したら「やりますよ」と引き受けてくれました。

カット料金は通常通りでした。

 

【Q.2】 切ってもらった髪の束を、自分で団体に送ったのですか。

F,K,I: 自分で送りました。

送り方や宛先は、インターネットで見つけた団体の事務局のサイトで確認しました。

髪を小分けにし束ねた少し上をカットしてくれます

【Q.3】 ドネーションする髪は31cmの長さが必要とのことですが、切った後のヘアスタイルも考えると伸ばすのは大変だったでしょうね。

F:  私は毛量も多いので、洗うのと乾かすのに時間がかかっていました。

伸ばしているうちに痛んだ毛もあって、無事にお役に立てばいいなと思っていました。

K:  もともと肩くらいの長さで、そこから3年くらい伸ばしました。

途中のはねやすい長さの時期は、パーマをかけてしのぎました。

I: もともとロング丈たったので決意から1年2ヵ月ほど伸ばしました。

長すぎるとまとめ髪もしにくいので、途中は”早く切りたい病”でしたね(笑)

 

【Q.4】 ドネーションした後、思うことがあれば教えてください。

F: 伸ばすのは時間もかかるし大変なこともありますが、バッサリ切った後の達成感や爽快感はこの上ありません。

痛くもなく、本来捨ててしまうものですから、大胆なイメージチェンジを兼ねてぜひチャレンジしてみてほしいです。

K: 1つのウィッグを作るのには20~30人分の髪量が必要だということを知り、少しでも協力できればと思いました。

たまたま子どもさんが装着している姿を見ましたが、すごく自然なウィッグでしたし、長い髪を楽しんでいる様子が印象に残っています。

I: ドネーションできるのは嬉しいことで、切ったらまた伸ばして再度!というのもいいですが、しばらくはショートスタイルを楽しんでからまた伸ばす…という無理のない範囲でトライするのがいいと思います。

髪がウィッグになるまで

【Q.5】寄付された髪の毛でウィッグを作る為には費用がかかります。

事務局では独自の財源を確保をしつつ美容院へ募金箱を設置し、サイトで寄付金も呼びかけておられますがご存知でしたか。

I, K: お金を寄付する発想がありませんでした。

髪の毛を送ることが一番必要なのだと思っていました。

F: ウィッグを作るのにお金がかかることは知っていましたが、寄付することに考えが及びませんでした。

ワンクリックで少額でも寄付ができるならいいかも。

集まった髪の毛がウィッグになるまでにかかる費用

①トリートメント処理

ウィッグ1体を作るのに20~30人分のドネーションヘアを使います。

さまざまな色・質の髪を、見た目が自然なウィッグにするためには、化学処理で髪を均一化する「トリートメント処理」が必要です。

1人分のドネーションヘアのトリートメント処理に約3,000円かかるそうです。

[写真]JHD&C(ジャーダック )ホームページより

②手作業によるウィッグ製作

トリートメント処理が済んだ髪の毛を、熟練の職人さんが一本ずつ手植えしていきます。

高度な技術設備も必要で必然的に費用がかかります。

③レシピエント(受け取る人)の頭を採寸する「メジャーメント」

ウィッグは、つける人の頭にぴったり合ったサイズのものでなくてはならないので、申込んで順番が来た子どもの元へ全国どこでもスタッフが赴き、採寸します

このための交通費宿泊費なども必要です。

[イラスト] JHD&C(ジャーダック )ホームページより

 

髪や寄付金の送り先、またはウィッグの提供を受けたい方の連絡先 例

NPO法人JHD&C(ジャーダック)事務局

https://www.jhdac.org/

NPO法人HERO

https://hairdonation.hero.or.jp/

年齢を問わずできるヘアドネーション。

髪は寄付できないという方は製作費用のドネーションという形の応援方法もあります。

頭髪に悩みを持つ子どもが、どこかでまたひとり笑顔になってくれていると思うと、嬉しくなりますね。

 

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