子どもが学校に通い始めたり、お友達と遊びに出かけるようになると、行き帰りは大丈夫かな…?と心配になるのはどこの家庭も共通。
それが、後遺症や発作がある場合はなおさらのこと。
小さいころは行動範囲も狭くある程度いつでも近くにいれますが、小学生、中学生、高校生…と成長していけばいくほど、行動範囲は広がり、でも同時にいつまでも親がついてくることを子どもも嫌がり…と気が気ではない家族もいらっしゃるかと思います。
そんな時にお守りとしておススメしたいのがヘルプマークです!
ヘルプマークって?
義足や人工関節、ペースメーカーを使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に知ってもらうことで、助けを得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。
2017年7月20日に経済産業省において JIS(案内用図記号)となり、全国共通のマークとなりました。
地下鉄などの公共交通機関でも、ポスターなどによる周知・普及活動が行われているので、ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
外見は健康に見えても、病気や後遺症で疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなど、同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。
見た目では分からないため、交通公共機関等でお年寄りの前で座っていると不審な目で見られることもあるかもしれません。
特にこどもさんや若い人だと、お年寄りが立っているのに!と思われやすいですよね。
そんな時に、このマークで周りの人たちに理解を求める一助とすることができます。
マークの裏に詳細を貼りつけるシートがあるので、病名や必要なサポートについて記入しておけば、事故や災害等の時に、伝達の道具として使うこともできます。
内服薬や発作についてなど、目につくのが気になる事は別紙に記入し、「詳しくは財布の中の別紙に記載」と書いておけば、本当に必要な時にのみ救急隊員の方等に確認して頂き、対処がスムーズになります。
どこでもらえるの?
現在20ほどの都道府県で導入されていて、役所や、公共交通機関などで入手できます。
随時、導入する県は増えていますし、ヘルプマークはまだでもヘルプカードを導入している県もあります。
最新情報は各都道府県のホームページ等を参照ください。
2018年6月末時点でヘルプマークを導入しているのは以下の都道府県になります。
京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県・滋賀県・大阪府・岐阜県・栃木県・広島県・北海道・秋田県・愛媛県・島根県・兵庫県・鳥取県・静岡県・山梨県・三重県・香川県・長崎県・宮崎県
お問い合わせ先
東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.htm
子どもに持たせているOMUSUBIスタッフからひと言
いつ発作が起きるのか判らない状況で一人で外出させるのが怖かったのですが、子どもにもたせる事で、万が一の場合でもスムーズに対応して頂けると思うと、少し安心して外出させる事ができます。
外見からは判らない病気や障害を持って生活されている方はたくさんいらっしゃると思います。
そんな方やご家族が少しでも安心して暮らすために、そしてヘルプマークを見た周りの方が温かい目で見守り、必要な時には手を差し伸べて頂けるように、このマークの周知と理解が進むことを願います。
ヘルプマークには、何かあったとき、どうか助けてやってほしい、という家族の願いも込められています。
配布については各都道府県の役所によって対応に違いがあるようですが、私が行った所では、ヘルプマークがなぜ必要なのかという聞き取り等もなく、「ヘルプマークが欲しい」と伝えると「はい。どうぞ」となんとも簡単にもらえました。
簡単に交付される事は、受け取る側のハードルを下げるための配慮なのかも知れませんが、各自治体で共通のルールがあっても良いのかなと感じました。
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